「絶対断らない店」で有名だった嘉兵衛荘

こんばんは、淡路民宿嘉兵衛荘(かへえそう)の若旦那です。

節分の今日は、巻き寿司、お弁当

三年とらふぐと

にぎわった一日となりました。

時間的にもかなりいっぱいいっぱいでしたが、無事に回転させることが出来一安心。

以前は従業員の方もたくさんいて、オーダーもたくさんお受けできることが出来ましたが、今は基本的にいい仕事・サービスができず、オーバーワークだと判断した時点でオーダーストップとさせて頂いています。

従業員の方にも無理はさせたくないし、何よりも従業員のモチベーションの低下はサービスの低下にも繋がるのは目に見えているから。

同じ料金をお支払い頂いているのに、妥協したものを提供することがあってはいけません。

先代がやっていた当時は、どんなにオーダーが入っていても断らず、注文すべてを受けることをお店の信条としてやっていたようなのですが、ぼく自身も継いだ頃はそれに多少の疑問を感じながらも、目一杯の仕事をしている日々でした。いまだに言われますが、「嘉兵衛荘は断らない店で有名だった」笑笑
いや~、もっと違うことで有名になりたいですね^^;

たった5年前ですが、まだ嘉兵衛荘にはホームページもなくて宿泊予約サイトなんてどこにも存在しなくて、仕事の内容は仕出しや宴会や法事や…(この3年ぐらいで地域の流れも大きく変わり、今は法事も簡略化・省略が劇的に進みましたが)。
ぼくはひたすら仕込みです。とにかく先代と同じように働くんだと思い込んで。
でも、なんかやっぱり違うんですよね・・・。
淡路島に来てくれた嫁さん、今は一緒に若女将として働いてますが、彼女の淡路島生活は相当過酷な形でスタートしていたと思います。
あの頃のぼくは、妊娠中でお腹も大きかった嫁さんに、保育園児2人の世話や家の事をすべてを任せ、仕事をしていました。知り合いなんて一人もいない淡路島へ来て、育児が大変なのに自分の両親にも甘えることが出来ない環境で、どんなに大変だっただろうと思います。
仕事をしてるぼくも疲れて余裕がなく、家事育児を頑張ってる嫁さんも精神的にヘトヘトで、こんな僕たちが果たしてお客様に良い仕事なんて出来るんだろうか、という疑問も生まれ始めました。

疲れ切ってるぼくの顔つきが良いわけもなく、もちろんそれは従業員さんにも伝わります。こうなると、もう次はお客様。
どんなに大量の仕事をこなしても、いい結果なんて生まれないのです。こんなことを感じ始めたのと同じころ、講習会やセミナー等に参加するようになりましたが、そこでまさに同じことを言われました。家族、従業員、お客様すべてを無視して「言われた予約はすべて受ける!」という信条なんて何も意味がない。結局これがいちばんお客様の満足度も下げ、信用さえ失うことに繋がりかねないのですから。
事実、自分たちの限界を超えるような仕事を受けてしまったところで、経験上何も良いことはありませんでした。

なので、昔の嘉兵衛荘のように「絶対断らない店」ではないこと、ご了承ください。

〒656-1304

兵庫県洲本市五色町都志万歳456-2

📞0799−33−0337嘉兵衛荘ホームページ<Facebookページ< 宿泊プラン・空室状況

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